KYODO
PROMOTION
Ai Kuwabara with Steve Gadd & Will Lee ツアー 決定!
6月23日(金)
[1st]Open5:30pm Start6:30pm
[2nd]Open8:20pm Start9:00pm
6月24日(土)
[1st]Open4:00pm Start5:00pm
[2nd]Open7:00pm Start8:00pm
【Jam Session会員】※電話予約・Web予約とも 予約開始日:4.9 sun.
【一般Web先行】予約開始日:4.16 sun.
【一般電話】予約開始日:4.19 wed.
地方公演の詳細は追ってお知らせします!
日本経済新聞 朝刊インタビュー記 事 書き起こし
私のピアノは歌でありたい
スランプ越え作曲に変化
変幻自在の即興演奏とエネルギッシュな速弾き、独創的な作曲力も高く評価され、ジャズ界の先頭集団に躍り出た若きピアニスト。2月に発表した第5作「サムハウ、サムデイ、サムウェア」はスティーブ・ガッド(ドラム)、ウィル・リー(ベース)という世界屈指の実力者とトリオで演奏した。2012年のデビューから快進撃を続けてきたように見えるが「実はスランプに陥っていました」と明かす。
「14年春に第3作を出した後、全く曲がかけなくなってしまったのです」
「自分の世界がすごく狭く感じてしまって、どうしたら抜け出せるんだろうと途方に暮れていました」。
苦境から脱出するきっかけをつかんだのは15年夏のこと。スイスのモントルー・ジャズ・フェスティバルで開かれたソロピアノコンペティションに日本代表として出場して、
「他のコンペ出場者のハングリー精神を目の当たりにして、殻に閉じこもって悩んでいた自分が恥ずかしくなってしまって......。もっと気持ちを強く持ってガンガン行かなきゃだめなんだと思い知らされました」
コンペの演奏をクインシー・ジョーンズが聴いていた。マイケル・ジャクソンのプロデュースでも知られる音楽界の大物だ。
「優しく声をかけてくれました。君は間違いなくジャズをやっていた、このまま前を向いて君の音楽をやっていけばいいんだよ、と。背負っていた荷物が急に軽くなった気がして、涙が止まりませんでした」
クインシーが去っていくときの大きな背中が印象に残った。
「今なら曲が書ける、何か書かなければいけないと感じました。日本に帰る飛行機の中で一気に書き上げたのが、新作にも収録した『ザ・バック』。背中という意味です。そう、クインシーの背中。彼と出会わなければ、スランプから抜け出せなかっただろうと思います」
帰国後、スタッフに「スティーブ・ガッドと一緒に録音したい」と打ち明けた。
「実は13年の東京JAZZに出演したとき、スティーブが私の演奏を聴いてくれて、一緒にやろうよと言われていました。なのに私は無理、無理と逃げていたのです」。
ついに名手との共演に挑む勇気が湧いてきたのだ。
共演が決まり、武者修行で米ニューヨークに渡ったのが16年夏。
「ニューヨークで曲を書きました。公園を散歩しながら書いた曲もあります。以前は真っ暗な部屋にこもり、頭の中で音楽が鳴るのをひたすら待っていました。緊張の糸を張り詰めて作っていたわけですが、そこから一転、リラックスした気分で作曲するようになりました」
作曲にピアノは使わない。
「ふと頭に浮かんだ音楽を口ずさんでみます。音楽すべて歌だと思っていますし、私のピアノも歌でありたいんですよ」
そうして書き上げた新曲を携え、大物2人とのレコーディングに臨んだ。
クラシック音楽が大好きだ。
「練習ではクラシックばかり弾いています。基礎がすべて入っていますからね。エレクトーンをやっていたので、メロディは右手、左手は伴奏という感覚でしたが、例えばドビュッシーの曲はメロディを左手で弾いたりします。手の使い方の柔軟さ、幅の広さはクラシックから学びました。作曲面ではブラームスやバッハの影響が強いですね」
それでもジャズを志したのはミシェル・ペトルチアーニの演奏を聴いたからだった。先天性の難病を抱えて身長は1メートルほどしかなかったが、鬼気迫る演奏を聴かせたジャズピアノの異才だ。
「一音一音に命を感じたのです。彼の音楽に出合わなければ、本気でジャズピアニストになろうとは思わなかった。一つの音で人の心を震わす。私もそんなピアニストになりたいんです」
大物2人と共演、音だけで以心伝心
2016年10月、桑原あいが新作のレコーディングに臨んだスタジオは米ニューヨークの名門、シアーサウンド。共演相手は「小学生の頃から聴いていた」という大先輩のスティーブ・ガッドとウィル・リーだ。録音が始まるまでの3日間、緊張のあまり「ずっと吐き続けていた」というのも無理はない。
始まると一転して「今までで一番リラックスして演奏できた」という。
「目を合わせなくても互いの音を聴いているだけで、ここでブレークして音を止めると分かるんです。3人一緒にピタリと止まれました」。
高いレベルの以心伝心があったようだ。
最近のライブや新作を聴くと、確かに桑原のピアノは一皮むけた感がある。肩の力を抜きながらも芯のある音で、しなやかに、軽やかに、時に情熱的にメロディを歌い上げる。女性らしい色香も加わってきた。まだ25歳。これからも様々な相手を共演して色とりどりに変化しながら、スリリングな音楽を聴かせてくれるだろう。(吉田俊宏)
3月号の 「JazzLife」 に特集記事が組まれています。
アルバムの収録曲 「HOME」 のスコアも載っています。全曲のセルフ解説も載っています。
読み応えあります!立ち読みするにはちょっと情報量多すぎかも・・・
PHOTO
さあ、弾くぞー
Recording “Somewhere”
ドラム・セッティング
STEINWAY @SEAR SOUD STUDIO
WILL LEE
Recording “Back”
STEVE GADD
ここが難しい!
この小節はキックだけのほうがいいんじゃない?
Recording “Home”
listening “B Minor Waltz”
書き直そうかなぁ・・・
ベースソロは何小節?
Recording “Somehow it’s Been A Rough day”
Chorus Recording “All life end someday, only the sea will remain”
桑原あいSPECIAL INTERVIEWが掲載されました。
“It is so great to see young people going "all the way" without any peer pressure or anything else. Ai’s heart leads her to greatness and it's beautiful to hear and see. This girl has right and left brain on the case!”
- Quincy Jones
若者が、周りからのプレッシャーなどに屈せず、どこまでも突き進んでいく姿を見るのは何と気持ちのいいことでしょう。 Ai(あい)のハートは彼女を偉大なる領域へと導き、それは見ていても聴いていても実に美しい。 彼女は間違いなく左脳と右脳をフル活用することのできる女性だ!
- クインシー・ジョーンズ
Quincy Jones からメッセージが届きました。
\2,500(税別)
T.O.M Records
1.Somehow it's Been A Rough Day
2.Home
3.Somewhere
4.Never Neverland
5.All life end someday, only the sea will remain
6.B Minor Waltz
7.Extremely Loud But Incredibly Far
8.The Times They Are A-Changin'
9.The Back
NEW ALBUM "Somehow, Someday, Somewhere"
・「桑原あい」というミュージシャンをどのように見ていますか?
Be-Bopの影響が無いジャズ・ミュージシャン。
Bill Evans以降のハーモニーを身に着けたピアニスト。
・天才少女と呼ばれた子供時代からの成長過程。また、その将来性は?
プロデュースした前作”Love Theme”から濃くあいと関わってきましたが、その時すでに持てる才能に驚きました。作編曲の才能も含めて、今作で素晴らしいアーティストになったと思います。これから益々の研鑽で、世界で注目される日も近いでしょう。
・プレイヤーとしての特性、魅力は?
まず、タッチがいいこと。88鍵をフルに鳴らせること。そして何よりもピアノを愛していることです。
・REC~MixはJay Messina氏が手掛けたとお聞きしてます。
Jayとは日野皓正の”Pyramid”(1980)から始まり36年になります。以後、私がNYでプロデュースするほぼ全作品と、東京で録音したいくつかの作品もミックスして貰っています。
・Jay Messina氏による桑原あいの印象は?
あいが8月NYで一か月滞在した時、JayがSear Soundへ彼女を連れて行き、今回録音したスタジオのピアノを試し弾きして、Sear Soundに最終的に決定しました。Jayはピアニストとして、あいのタッチの素晴らしさに驚いていましたが、カヴァー曲の編曲の才能にも舌を巻いていました。
・どういったテーマで録音に臨んだのでしょうか。
まず、三人のアイ・コンタクトが一番重要です。Steveは大きめのドラム・ブースに入り、Willは小さなブースにアンプを入れてマイク録りと、あいがピアノを弾くメイン・ルームでSteveとあいの中間で弾いて貰いました(勿論ライン録りあり)。完全なアイソレーションを確保しました。これによりフィックスが可能になります。
・一発録りのパートはありますか?
何曲かフィックスしたり、オーヴァーダブしたものがありますが、ほとんどの曲がアンサンブルは一発録りです。それが今回のアルバムのコンセプトでもあります。
・シアーサウンド スタジオCを選んだ理由をお聞かせください。
ピアノが素晴らしいこと。Jayが最近Searをよく使っていること。ブースが完備していること。マイク・セレクションが豊富なこと。陽の光が入ること。
・その他、マイクや楽器等の機材について教えていただけますか
亡くなったSearさんはチューバ奏者で、音楽家の時からオーディオに大変な興味を持っていたそうです。スタジオを持つようになってからは、ヴィンテージのマイクの収集等で有名でもあったそうです。例えばヴォーカル録りの名品AKG C-12のプロトタイプもありました。JayはピアノのマイクにTelefunkenを使いました。ピアノは、New York Steinway 9 feet (Concert Grand)です。Fender Rhodes Pianoは、73鍵のスーツ・ケース・タイプです。最近ではNorah Jonesの新作も、このStudio Cで録音しています。Blue NoteのDon Wasも、このスタジオをホーム・グラウンドとして使っています。
プロデューサー 伊藤潔氏との一問一答
JAZZ JAPAN vol.78 (1/20)COVER
特集2.2017年,最強のピアノ・トリオ。桑原あい,スティーブ・ガッド,ウィル・リー インタビュー掲載
I received Ai’s CD. Thank you. I love the packaging. It’s like a mini LP vinyl record. I also really like the music. Ai is so talented. I wish you the best of luck with this CD.
JayのサイトのNewsで、以下の様に桑原あいのプロジェクトのことを書いています。
Ai Kuwabara is an awesome, 25 year old, Japanese pianist and writer from Japan. She had the A-list rhythm section of Steve Gadd and Will Lee to play with. We recorded at Sear Sound and I mixed it at my studio. My long time friend, Kiyoshi Itoh, produced. It was a very inspiring, musical experience. Ai has been playing keyboards since she was four years old, and has reached a level of sophistication well beyond her years. You’ll be hearing more from her.
レコーディングを担当したJay Messinaから届いたコメントです。
MOVIE
アルバム購入者に特別なプレゼント! 新たに録音された”ボーナス・トラック”を動画付きでご覧いただけます。
お待たせしました! "Somehow, Someday, Somewhere” 全曲の試聴ができる映像です。 レコーディング風景とともにお楽しみください。
2015年、Montreux Jazz Festival の Piano Competition に出場した桑原あいは、 その様 子を見に来ていた Quincy Jones の激励を受け、それがきっかけとなって全てが良い方向に動き出し、今回の Steve Gadd & Will Lee とのレコーディングへと繋がったのです。
Ai Kuwabara with Steve Gadd and Will Lee
"Somehow, Someday, Somewhere"
桑原あい、本人によるコメント。
ニューヨークSear Soundにてアルバム「Somehow, Someday, Somewhere」のレコーディング風景。曲は「Extremely Loud But Incredibly Far」。
試しに録った音を聞きながら、Steve Gadd、Will Leeと曲構成を再検討中の桑原あい。
ニューヨークSear Soundにてアルバム「Somehow, Someday, Somewhere」のレコーディング風景。 曲は「The Times They Are A-Changin’」。2テイク録音した後、3人でディスカッションしてグルーブをちょっと変えての3テーク目。これがOKテイクとなる。
ニューヨークSear Soundにてアルバム「Somehow, Someday, Somewhere」のレコーディング風景。 曲は「The Back」。譜面の確認のために一度通したのちのファースト・テイク。これがOKとなったためこの曲のテイクはこれ一つしか存在しません。